金属やメタル素材の染色が出来ない物や、メッキでは出せない色、ご希望の仕上がりにする為の塗装技術があります。 ここでは素材に合わせた塗装の種類をご説明します。

焼き付け塗装 
　一般的にはメラミン塗料を使いますが、当社では発色性がよく丈夫な熱硬化　性アクリル樹脂を使っています。鉄、非鉄、ステンレスあらゆる金属に塗装で　きます。メッキ上にも出来ます。

金属塗装  

　焼き付け塗装を含めたアクリル、ウレタン、エポキシ、ポリエステル樹脂など　膜強度要求に合わせた塗装が出来ます。 あらゆる金属に塗装でき、めっき上　のクリヤー（めっきによって高温で変色する場合がある)やめっきのかかった　　ダイカストの塗装など、 温度がかけられないものでも焼き付け塗装以上の強　度にするとこが出来ます。 複合材などもご相談ください。

ゴム塗装  

　ゴムに着色するという塗装と、金属やプラスチック上にゴムの質感を持たせる塗装とがあります。ゴムの着色塗装はゴムと一緒に200％以上伸び、ひび割れが起きないという特徴があります。 小ロットで成型時着色できない、ゴムの老化防止、成型では鮮やかな色が出来ない場合などに利用されています。
塗装可能な材質は天然ゴム、ＮＢＲ、ＮＲ、ＥＰＤＭ、各エラストマー、シリコンゴム等ですが、それ以外のものは 密着テストが必要な場合もあります。 ゴム調の塗装とは金属プラスチックにゴムの質感を持たせるものです。いろいろな色が出来ますので、美粧性もあり、メタリックやパールなども出来ます。 質感だけではなく、クッション性も出来ます。  

プラスチック塗装 

　ＡＢＳ、アクリル、ナイロン、ウレタン、ポリカーボン、ラクト（尿素）など、ほとんどのプラスチックに塗装することが出来ます。
主にウレタン樹脂を使用していますので、塗膜性能も強靭です。

夜光・蓄光塗装

　一般には夜光と言いますが、正式には蓄光と言います。光線中の紫外線を蓄え、暗くなるとそれを放出する 特殊顔料を含んだ塗料です。 塗料は自社製で必要な性能をだせるため上記の金属、プラスチック、ゴムの各素材に塗装できます。顔料は残光時間の長いＮ夜光をはじめ、ご要望に応じた顔料を使います。

蛍光塗装

　普通の色は白でも反射率は90％以下であるのに対し、蛍光は光線中の紫外線を可視光線に変えて放出するので反射率は100％を超えます。それでとても目立ちやすい色なのです。 夜光と同様塗料は自社製なので、あらゆる材質に塗装できます。

テフロン塗装

　テフロンを含むフッ素系固形潤滑塗装が出来ます。テフロンはデュポン社の登録商標ですので他のフッ素樹脂を 使った場合はテフロンとは言いません。これらの塗装は固形潤滑目的が主ですが、高い耐薬品性を持ち、めっき設備部品などにも使われます。
金属はもとより、プラスチック、ゴムにも出来ます。 フッ素樹脂ではありませんが、シリコンゴムの固形潤滑加工も出来ます。

粉体塗装

　液体ではなく、粉状の塗料を使った方法です。一度に３倍以上の膜厚がつくので、強靭で耐久性のある塗膜が出来、 塗装物の多少の表面の不備も膜厚で隠れてしまいます。溶剤を一切使わないので環境にやさしい塗料でもあります。欠点は現状では焼き付け温度を140℃以下（通常200℃前後）にすることが出来ず、金属や耐熱性があるものしか出来ない事です。

模様塗装

　レザートン、石目模様、ちぢみ模様、べっ甲模様などの一般的な模様塗装が出来ます。 メタリックやパールと組み合わせる事も出来ます。金属、ゴム、プラスチックを問わず塗装出来ます。

ガラスへの塗装

　色ガラスは少量では生産不可能なため当社では主に透明着色、くもり加工塗装を行っています。照明用紫外線カット加工、ガラス飛散防止加工などの特殊な塗装も出来ます。

飛散防止塗装

　板ガラスや照明ガラス（グローブ）に飛散防止塗装をする事によって、地震や何らかの原因で落下した際、ガラスが割れても飛び散らないので安全です。阪神大震災や新潟地震の際、飛散したガラスでケガされた方が大勢おりました。 ガラス窓に飛散防止シートなどありますが丸や複雑な形状などシートの張りずらい物には飛散防止塗装が有効です。

機能塗装

　導電塗装（絶縁物質に塗装することにより通電性を持たせる。電波シールなどに使用）など美粧性や防錆だけでなく、塗装することによって別の機能を持たせる塗装の事を当社では機能塗装と呼びます。 上記の各塗装中にも機能塗装と呼べるものがたくさんあります。その他には紫外線変色塗装、氷結防止塗装など、いろいろなものが出来ますのでご相談ください。